続 今日の英語

はてなダイアリーで地味に続けていた「今日の英語」の続き。日常出会った気になる英語表現を、オンライン辞書の例文などとともにメモしています。

Now listen to them one at a time.

(それじゃあ今度はひとつづつ聞かせよう。)
 映画「マイ・フェア・レディ」[My Fair Lady]ヒギンズ教授の台詞より。ピッカリング大佐に自家製発音マシーンみたいなのに吹き込んだ音声を聞かせ、「いくつの母音がはいっていたと思う?」と聞くヒギンズ。「24?」と答えると「130さ!」と得意げに答え、次はひとつづつ聞いてみよう、と提案するのだった。

  • このへんのやりとりはまったくホームズとワトスンとの関係にそっくり。原作となる戯曲「ピグマリオン」を書いたバーナード・ショウは、パブで言い合いになったドイル(ホームズの作者)に対するイヤミで、ヒギンズ教授をホームズを皮肉ったキャラに仕立てたというのを、昔本で読んだことがある。女嫌い、偏執狂的な研究心、友人(ワトスン/ピッカリング)に対する態度など・・・。こんな欠陥人間が幸せになるかいな!とばかりに、原作ではイライザとヒギンズ教授はハピエンドにはしなかったのだ、と。でもヒギンズ教授には実在の人間のモデルもいたという話も。
  • "one at a time" は「ひとつづつ、ひとりづつ」。これは以前「メリーポピンズ」の中で、乳母の面接に訪れた人たちを招き入れる時の"You may come in one at a time." という文で覚えた表現。ただし、自分で口にしたことはないなあ。口にする機会もないんだけど、無理矢理にでも機会をつくって一度使ってみたい。
    • If you raise your hands, I'll answer questions one at a time.
    • Things will go better if you work on one thing at a time.
  • oneをtwoやthreeにして使うこともできる。
    • Frank took the stairs two at a time.
    • He took three cookies at a time