続 今日の英語

はてなダイアリーで地味に続けていた「今日の英語」の続き。日常出会った気になる英語表現を、オンライン辞書の例文などとともにメモしています。

You ought to be stuffed with nails, you ought!

(クギでも食らいやがれってんだ! ※訳に関して追記あり)
 映画「マイ・フェア・レディ」より。花売り娘のイライザが、出会ったばかりの言語学者ヒギンズ教授にむかってついた悪態。

  • お恥ずかしながら、nailの意味を「爪」しか知らず、最初何言ってんだかわからなかった。「爪詰め?ってホラーだなあ!」とか(笑)。辞書で調べて「釘」の意味を知り、目からウロコ。ちなみに「釘を打ち付ける」という動詞の意味も。
  • "be stuffed with" で「〜で詰められた」。動物のぬいぐるみは "stuffed animal" と言えるけれど、例えば "stuffed cat" のように具体的な動物名が入ると「ネコのぬいぐるみ」より「ネコの剥製」のほうがイメージわいちゃうらしい(特に英国)。"soft toys"を使ったほうが無難だそう。(※08/4加筆訂正 参考:08/3/8
    • His head has been stuffed with myths and taboos.
    • He stuffed himself with potato chips.
  • ※(2014/10/8追記)コメント欄にて、nailsには俗語でcoinsの意味があり、ここでは「あんたは金をたくさん持っているはず」という意味になる、という指摘をいただきました。確かにアンタ金があるって言ってたじゃないか!というような話の流れからのセリフなので、こちらのほうがしっくりくる。軽く辞書で検索した感じだとひっかからないので、この時代に使われていた表現なのかな?自力ではたどりつけなかったと思います。コメントをいただいたakutadさん、ありがとうございました。

You hit the nail right on the head!

(まさにその通り!)
nailを使った別の表現を映画「メリーポピンズ」のバンクス氏のセリフから。ポピンズに子供たちの教育方法について意見していたはずのバンクス氏が、どんどんポピンズに言いくるめられていき、最後には彼女のセリフに対してこう受け答えしてしまう、おもしろナンバー。

  • "hit the nail on the head"が「図星をさす、うまくいい当てる」という成語。

They guaranteed you were deader than a doornail!

(貴様は完全に死んだはずだ!)
こちらもnailつながりだけど、ドアの一部のdoornailと呼ばれる部分(バタンと閉めた時に壁に収まる部分?)を使ったイディオム。doornailの由来は釘を打ち付けたところから来ているのかな?映画ルパン三世「ルパン対複製人間」英語版より、死んだはずのルパンを目にした銭形のセリフ。

  • "as dead as a doornail"=「完全に死んでいる、全く成功の見込みがない」という意味。doornailの部分って、バタバタ打ち付けられて死んだような状態だからなのかな。
  • 辞書で見つけて面白いと思ったのは "a nail in a person's coffin"(寿命を縮めるもの、破滅を早めるもの)と "drive[hummer] a nail into a person's coffin"(人の寿命を縮める、破滅を早める)という2つの口語表現。棺(coffin)に打ち込む釘のイメージから生まれた言葉。